ピューキーゴッデスショットトリックはWindowsのゲームだ。ストアの対応機種は1つだけで他はなく、この秋の3本の告知のどれにもコンソール、Mac版、Linux版は出てこない。

15言語という並びから受ける印象より、発売の間口は狭い。15言語で出すゲームはふつう幅広い客層を想定している。1つのプラットフォームで出すゲームは、その客層がSteamにいると賭けている。

対応機種

プラットフォーム状況
Windows初日、12月8日
macOS発表なし
Linux発表なし
PlayStation 5発表なし
Nintendo Switch / Switch 2発表なし
Xbox Series X|S発表なし

この表で「発表なし」は実際に意味を持っている。「永遠にない」と同じではない。小さなスタジオはPCで先に出し、数字が合えば後から移植するのがよくある道だ。ただ、何も語られておらず、移植を手がけたスタジオの名前も出ておらず、コンソール版が出るという主張は推測にすぎない。

最低要件と推奨要件

ストアの動作環境は短い。推奨要件として書かれているのはOSだけで、手描きのキャラクター層を持つ2.5Dのゲームではよくあることだ。

最低推奨
OSWindows 10 / 11(64ビット)Windows 10 / 11(64ビット)
プロセッサCore i5-9400記載なし
グラフィックスGeForce GTX 1050 Ti、4 GB記載なし
ストレージ記載なし記載なし

GTX 1050 Tiは2016年のミドルレンジカードだ。目安として言えば、3Dのバー店内に2Dのアニメーションキャラクターを重ねるゲームにとって、およそ下限にあたる。描画そのものより、絵作りで見せているタイプの予算感だ。

気に留めておきたい欠落が2つある。ストレージの容量がなく、この形のゲームなら概ね2〜8 GBのどこかになるのが普通だが、それより狭く見積もるのは数字をでっち上げるのと同じだ。DirectXのバージョンも書かれておらず、ノートPCの内蔵GPUで動くのかという実用的な疑問には、ストアページからは答えられない。

内蔵GPUで遊ぼうとしているなら、まだ誰にも分からないというのが正直なところだ。1050 Tiという下限が緩いと決めつけず、発売日の報告を待つほうがいい。

コントローラ対応

コントローラ完全対応と、Steam Input API対応の両方が記載されている。これは別物で、区別が効いてくる。

  • コントローラ完全対応は、メニューを含めて最初から最後までパッドだけで遊べるという意味で、キーボードに触れる必要はない。
  • Steam Input APIは、ゲームがSteamの再割り当て層とやり取りする仕組みで、コミュニティの設定や変わった形のコントローラが、ゲーム側がそれを知らないまま動く。

画面下に手札が並ぶカードゲームはパッドと相性がいい。両方のフラグが立っているのは、インターフェースを後から合わせたのではなく、最初からパッド向けに設計したということだろう。

キーボードとマウスで動くのは当然として、操作方法は公開されていない。買う前にカードが数字キーに割り当てられているかを知りたいタイプなら、それは発売日まで待つしかない。

Steamの機能

ストアに並んでいるのは、シングルプレイ、Steam実績、コントローラ完全対応、Steam Input API対応、ファミリー共有だ。

ファミリー共有は買わずに試せる唯一の方法なので触れておく。同じ家庭内の誰かが持っていれば、そのコピーで遊べる。実績は記載があるが、数や内容については何も公表されていない。

クラウドセーブの記載はない。ない証拠にはならない。Steamのクラウドセーブのフラグは発売後に立てられることもある。ただ、ラウンドを何度も繰り返す前提のゲームなら、欲しくなる類の機能ではある。

Steam Deckでの動作

何も公表されていない。ValveのDeck Verifiedは発売後にテストする制度なので、発売前の判定はまだ存在しえない。

言えるのは、最低要件がスペック上はDeckの範囲に無理なく収まること、そしてコントローラ優先の2.5Dカードゲームは通ることが多い形だということだ。どちらも保証ではない。カード上の小さな文字で状態を読ませるゲームは、まさに文字の可読性チェックで落ちる種類でもある。

対応言語

インターフェースと字幕で15言語、ボイスは1種類。

言語インターフェースボイス
英語あり—
日本語ありフル
簡体字中国語あり—
繁体字中国語あり—
韓国語あり—
ロシア語あり—
フランス語あり—
ドイツ語あり—
スペイン語(スペイン)あり—
スペイン語(ラテンアメリカ)あり—
イタリア語あり—
ポルトガル語(ブラジル)あり—
ポーランド語あり—
トルコ語あり—
タイ語あり—

うち12言語は発売6週間前の10月23日に追加された。開発元の告知はフルボイスが日本語にのみ存在すると明言していて、ストアの言語表だけでは曖昧になる点に決着をつけている。

実務的な帰結はこうだ。日本語が読めないなら、ファム・スールは声で聴くのではなく、字で追うことになる。彼女の演技がキャラクター造形の大半を占めるゲームでは、それは体験の違いであって、技術的な脚注ではない。

対応環境について多い質問

ピューキーゴッデスショットトリックはPS5やSwitchで出ますか

どのコンソールについても発表はない。ストアの対応機種はWindowsのみで、開発元もパブリッシャーも移植に触れていない。

自分のノートPCで動きますか

GPU次第だ。最低要件は4 GBのGTX 1050 Tiで、単体GPUの領域になる。内蔵GPUについて公表された数値はなく、内蔵GPUのノートPCで動くかは発売後の報告が出るまで分からない。

Steam Deckで動きますか

分からない。Valveの判定はまだなく、Deckの検証は発売後に行われる。コントローラ対応と控えめな最低要件はどちらも良い方向だが、落とすとすればカードの文字だろう。

英語版にも日本語ボイスは入りますか

入らない。フルボイスは日本語のみだ。英語を含む他のすべての言語は、日本語の演技に字幕を重ねる形になる。

買うかどうかを決めるときに意味すること

過去8年ほどの単体GPUを積んだWindows機を持っているなら、対応機種の話は片づいていて、問題は言語のほうになる。字幕は15言語、ボイスは1種類。

コンソールやMacで遊びたいと思っていたなら、待つものも、追いかける日付もない。その版は発表された形でもまだ存在しない。